社員ブログ『社員の部屋』
芸道
一年で最も忙しい秋の取り入れが終わる頃になると・・・・「トコトン・トコトン・トントントン」と聞こえてく太鼓の音。
私は備中地方の田舎に生まれ、田舎育ち。
幼小の頃から秋祭りになると神社境内の神楽殿にて毎年のように繰り返す、郷土芸能 備中神楽。
太鼓のはやしにのって勇ましく、静かに舞う姿にいつしか私は夢中になり、とりつかれるようになりました。
私が9歳の頃ある縁で一世風靡した神楽師に弟子入りをすることとなり、師匠のような立派な神楽師を目指すこととなりました。
早速、日々稽古、神楽芸は全て口授・口伝、別に指導書等などがあったわけではない。
見よう見まねで練習を重ね、何十種類もある芸を習得しなければなりません。
また、師匠はなかなかの癇癪玉、そうはいっても簡単にできるわけありません。
でもいつも厳しい指導に耐え、師匠はいつもこう言う「いいか、芸に終わりはない。一生精進しなさい。すぐ天狗になるなあ!」 そして、「他人のめしを食べろ、芸は教えてもらうのでなく盗むものだ」と日々教えを頂いた。
私自信あまりピンとはきませんでしたが、早く一人前の神楽師になろう、師匠のように名のとおる舞い手になろうと稽古に励みました・・・・。
そして、あれから三十数年、師匠はすでに神楽業界からは引退。
教えどおりとはいきませんでしたが、諸先生・諸先輩方にも多々ご指導を頂き、ある時は天狗の鼻をへし折られ、座の場所においては大恥をかき、神楽道の深さ身を持って感じさせられ、これぞ玄人芸というものを実感しました。
現在では私も弟子を持つようにもなり、後継者育成にも努めています。
指導する立場としてなかなか私の師匠のようにはうまくいきません。
しかし神楽道では口授・口伝。私は日々精進し、芸の秘訣を後継者に残す役目と責任があると思い、日々育成にも力を入れて頑張っております。
お知らせです、第十五回中世夢が原 大神楽(備中神楽)が開催されます。
今回の見どころは、「湯立て神楽と託宣神楽」、興味のある方は見に来てください。
とき 平成22年9月11日(土)17:00~
ところ 井原市美星町 中世夢が原(お祭り広場)雨天の場合:美星小学校体育館
注意:見学は無料ですが、中世夢が原の入場に料金が必要となります。
